黒川雅之さん 建築家・プロダクトデザイナー

昨日は学校に黒川雅之さんが来てくださいました。

僕は月1回無料で黒川さんの事務所で開かれるK塾に結構参加していて、いつもは黒川さんの事務所にお邪魔してばかりなので、うちの大学に来てくれるのはなんか不思議な感じでした。

しかも今回は、卒研のユーザー評価を友達にしてもらっていて30分遅刻でお話を聞きに行きました。なので、後ろの席からひっそりと聞いてきました。


黒川さんの話はすごく奥の深い話で、偶然や沈黙、曖昧、原型などのキーワードからデザインを探っていて、例もキーワードに沿ってはいるんだけどデザインと関係のないものからスライドを見せて、最後に結論でデザイン関連のスライド見せるというかたちのもので、キーワード
がどのようにデザインに使われているか、わかりやすく説明してくれました。



黒川さんの方針も教えていただきました。


また、商品が売られてメンテナンスまでの流れや、どういうふうに製品となるのかといったこともお話していただきました。

デザイナーがモノの最初から最後まできちっと責任を持って出来るようにしないとだめとおっしゃっていたし、僕自身全然わからないので、勉強しないとだめだなと感じた。

講演後に質問タイムになって、誰も質問しなくて、僕も今回は遅れてお話を聞きに行ったので、質問するぶんざいではないなと油断していたら、山崎先生に『じゃあ、亀ちゃん!』と言われ、『山ちゃん、うそー!!』と思いながら、必死に質問を考えて、『デザインをする中で一番苦手なことは何ですか?』と質問すると、

『ないかなぁ~。強いて言えば、お金と女だな!』と言われました。(笑)

つい笑ってしまったんですが、深い意味があって、お金も女も追いかけたら逃げていくそうで、追いかけるのは出来るけど、好かれたり向こうから寄って来るようになるのはすごく難しいそうです。

だから、自分のつくりたいものをこだわってつくることがとても重要で、自分のファンだったり、仕事の依頼が来るようになるそうです。

お金のために仕事すると、手を抜いてしまって結局いいものはつくれないのでお金もファンも逃げて行ってしまうそうです。

やっぱ自分のつくりたいものをつくらなきゃだめですね!!

↓好例の懇親会です。


黒川さんは、お兄さんの死や、友人の死、恋人の死から、すごく死について考えられていて、生きることは死を見つめることだなと感じた。

有名デザイナーの多くは、死を意識し始めると自分のデザインの思いや技術を伝えたり残そうと、若い子に教えたり、本を書くみたいです。『なので、先生になるのは正しい!!』と山ちゃんが黒川さんから褒められていました。

『こんな講演会してんのここの大学だけだよ~』とおっしゃっていて、山崎先生にも、毎週来てくださるデザイナーの方々にも感謝をして、デザインの勉強を続けていかないといけないと思いました。

デザインって、モノがどういうものかも大事だけれど、人間性というか、人としてどうあるべきかのほうがもっと大事なのかなぁと感じた。

素晴らしい人からは素晴らしいモノがデザインされる気がした。

コメント