スペインデザインとイノベーションセミナーと六本木をぷらぷらと

イノベーションって?



なんなんだー!?









スペイン・日本戦略的デザインとイノベーションセミナーへ行ってきました。



スペイン大使館へ行ってきました。






昨今流行りの「イノベーション」です。





イノベーション、
イノベーション、
イノベーション、
って。。。




若干もううんざり気味だったりします。。。
が、スペインってどんなこと考えているのかなぁと思い、
お話を聞きに行っていきました。






【 内容 】

スペインのデザインを日本企業が取り入れると、
イノベーションが起こりやすい。

ということでした。



【 結論 】

・スペインのデザインは、エモーショナルとファンクションのバランスが良く、無形価値想像(ブランディング)に優れている。

・日本企業は、ダイバーシティ(多様性)を増やしていくことで、イノベーションが起こせる。世界でもっと通用する。





【 メモ 】

ノートに書いたメモを記載しますので、
お役に立てるところがあれば、参考にしていただければと思います。



===



⒈ Masaki Hasegawa氏(erretres.)
なぜスペインのデザインが日本に必要なのか?
・Tangible value Creation
・日本
  - 有形:形のあるものに長けている
  -  無形からの想像が苦手
  - フェラーリとGTR、性能はGTRの方が上だが、価格はフェラーリの方が2倍
  - スピードに長けていたが、近年は他国も長けてきており、大差がなくなってきている
  - 広告で売っていた(Advertising drive、単発販売、新しいものをすぐつくらないといけない)
  - エモーションが足らない
  - 体験のデザインが弱い
  - ブランディングづくりは弱いのに ←→ ユーザーはブランド好き
  - 技術的価値があるが、コミュニケーション下手
・スペイン
  - 無形価値の想像に長けている(ブランディング)
  - ブランド力で販売(長期販売、同じ製品を長く販売)
  - 収入格差が大きいためターゲットが明確(欧米)
  - 時間あたりの収入も大きい
・無形の価値想像は投資が必要
  - Emotional(France、Italy)
  - Fanction(Sweden、Germany)ゲルマン系
  - Spainは上記両者のいいとこ取り
・Design Context(無形価値:基礎体力づくり)× Business Context (目立つ広告 → 本質はどうか??)
・日本の課題 - 潜在的価値を引き上げる必要がある




⒉  Emma Laurin氏(CuldeSac)
・将来の洞察 → 背後にあるイノベーションストラテジー(計画や運用)
・体験を提供し測定できるようにする
・クライアントとの付き合い方
  - 三方良し(共に食事、パーティー企画、仲間やクライアントとコミュニケーションを図る)




⒊ Jaime Moreno氏(mormedi)
なぜイノベーションをするのか?
・1つのものをデザインするのではなく、システマティックに、複合的に考えなければならない
・将来を考え戦略的にデザインを考えていく
・カスタマーを中心にテクノロジーをはめていく
・ユーザーのイノベーション:調和や成功を見極める必要がある
・360度の体験による想像的フィジカルを
・クライアントと毎日お話しする
・ビジネスデザイン、デザインシンキングを確認する




⒋  堀井秀之氏(iSchool)
日本でなぜヒット商品が生まれなくなったのか?
・過剰満足に対する課題、対策 → 破壊的イノベーションを行う
  - 高級市場の退避
  - ブランド力
  - 物語性
・大切なのは、人間中心イノベーション(ライフスタイルや価値観の洞察によるイノベーション)
・イノベーションは技術革新ではない
・イノベーションを生み出す組み合わせ:デザイン × テクノロジー × ビジネス
・ iSchoolはプロセス重視(プロセスによってクオリティ=創造性が変わるため)
・APISNOTE(電子付箋ツール)をワークショップで使用
・イノベーションができるという自信を持つこと
・人の集団による情報処理 = イノベーションワークショップ
  - 記述
  - モデル化
  - 設計
  - 評価
  - 改善
  - 学ぶ
   ことができる
・基本メソッド
  ① 目的に関する情報処理 + 手段に関する情報処理
  ② アイデア創出
  ③ 精緻化
  ④ プロトタイピング
  ⑤ 新しい手段の提案
・創造性の3形態:Margaret A. Boden
  - Combinational creativity
  - Exploratory creativity
  - Transformational creativity
・要素
  - 他者を理解する
  - 未来を洞察する
  - 概念を明確にする
   など




⒌ トークセッション
・今までのようには(そのまま持っていっても)海外では通用しない:日本
  - すでに持っている価値を最大化することを考える
  - 文化的背景、生活の背景にどう会うか考える
  - 様々な立場や視点を持つ方とコラボワークショップを行う
  - わかっていそうな、自社の強み、弱みを分析する
・どうスペインデザインを取り入れたらいいいか?スペインデザイナーとの仕事のはじめ方
  - 翻訳者が必要
  - 柔軟に変化をさせていく姿勢
  - 信頼を築くのに2年かかった、少しずつやっていく必要がある
  - 日本のやり方に敬意を払う必要がある、互いのやり方に
  - 互いに信頼し合わないといけない
  - 違った見方が必要
  - 意思決定が違う(スピード感、誰がどのように決めるのか、理解しておく必要がある)
・イノベーションの生まれ方
  - 日本とスペインは、何かを取り入れてうまくつくることが共通する
  - 文化が混ざる時に新しい何かが生まれる
  - 外方面の人が交わることが大切
  - ダイバーシティが必要
  - 互いを認め合う、多様性を増やしていく、取り入れられるように(日本はそうしていかなくてはいけない)




===


【 感じたこと 】

イノベーションは、失敗から起こる。固定概念、常識、先入観、前例、規則などから解き放たれたときに起こる。

と僕は思いました。仕事をしていてよく感じるのは、日本は変化や失敗に対してとても消極的です。やってみないとわからないと僕は思います。そこにこそ最大のチャンスがあると思っています。いきなり成功なんてありえません。もっと失敗しようではありませんか。誰もが失敗しないように仕事をしているからこそ、失敗してもいいからやってみようと思ってチャレンジしたときにイノベーションは起こると思います。








セミナー後は懇親会がありました。
スペインデザインの家具が展示があり、ちょうど今イスのデザインを考えていたので、いろいろ見てきました。



やっぱり、家具の色がとても素敵でよかったです。




セミナーを聞いていたときに隣りに座られていたマダムといろいろなお話をして、その後もスペインバルに行っていろいろお話を聞かせていただきました。


オフィスデザインをされていた方で、お仕事をお辞めになった今も今回のようなセミナーに足を運ばれている姿や、小さな家をこれから建てるらしく、本当にバイタリティーのある方だなと感じました。


このセミナーに、行こうかどうしようか考えていた自分が恥ずかしくなりました。もっとできる、まだまだこれからだ!と感じさせてくれる、そんな方とお話できてとても刺激を受けました。たまには、いいものです。

















セミナー前に、六本木をぷらぷらと。
きれいな画質の写真やカメラに疲れてしまって、
最近持ち歩いている古いポンコツデジカメと一緒に。



歩いていたら、スターバックスの試供品をいただきました。いいこともあるもんだw
まだプラスチックストローだw



六本木にもこんな古いところがあるんだなぁと。



深井隆さんの彫刻を見てきました。





作品も良かったですが、展示の仕方がとてもおもしろかったです。狭い空間にぎゅぎゅっと作品を詰め込んだような展示で、作品の上をまたぎながら鑑賞しました。





作品を見上げたり、見下ろしたり、様々な角度から見せてくれるおもしろい展示でした。




イサムっちの彫刻を見ると、もっといいかたちが創造できるはずだと思わせてくれます。



深瀬昌久さんの写真展を見てきました。





おもしろい!おもしろすぎました!やり切る大切さをビンビン感じました。








ミッドタウンの公園。太陽に反射してキラキラとしていました。






東京タワーがきれいでした。




少々映画を見て、




徳人さんの椅子を見て、




電車を見て、





僕自身、東京や繁華街が苦手といいますか、肌感覚があまり合わないのですが、
たまには東京もいいもんだなぁと感じた一日でした。




結果を出して自分をもっと変えたらいい、
もっとできる、まだまだこれからだ!




と、いろいろな刺激達が、
僕に囁いているかのような一日でした。





コメント